開発組織マネージャー視点から見る組織の成長と作り方
目次[非表示]
- 1.はじめに
- 2.リーダーシップとビジョン
- 2.1.リーダーシップの重要性
- 2.2.ビジョン共有
- 3.チームビルディング
- 3.1.メンバーのモチベーション
- 3.2.適切な権限委譲と進捗管理
- 4.スケーラブルな組織構造
- 4.1.成長に対応した組織構造を考える
- 5.コミュニケーションと透明性
- 5.1.オープンなコミュニケーション
- 5.1.1.チームメンバーとの対話の重要性
- 5.1.2.定期ミーティングの重要性
- 5.2.透明性の確保
- 5.2.1.意思決定プロセスの透明性
- 5.2.2.進捗と課題の共有
- 5.2.3.インタラクティブなコミュニケーションツールの活用
- 6.結論
こちらの記事はDIVXアドベントカレンダー2023の24日目の記事です。
はじめに
はじめまして。株式会社divxで西日本側の開発組織マネージャーをやっているゆぴまる、と申します。 受託開発会社において、開発組織マネージャーの役割は単なる技術リーダーシップを超えて、組織全体の成長に寄与することが求められます。本記事では、私の視点から見た組織成長の重要なポイントとその戦略について探ります。
リーダーシップとビジョン
リーダーシップの重要性
まず初めに、開発組織マネージャーとは、単なる技術の指導者ではありません。 もちろん、技術に長けている人がこの役職を担うことも数多くあると思いますが、組織全体を牽引するリーダーである、ということを理解することが重要です。
ビジョン共有
組織として「成功」を生み出すためには、全体に向けた魅力的で明確的なビジョンを共有することも大切です。 ただ共有して終了。ではなく、この共有したビジョンにメンバーが共感できるような日々のコミュニケーションも併せて重要です。
チームビルディング
メンバーのモチベーション
多くの場合、組織を構成しているのはマネージャー層よりメンバー層のほうが多いでしょう。 すなわち、組織を成長に大きく影響するのはメンバー個人であるということです。 マネージャー層がどれほど優秀であっても、メンバー個人のことを理解していないまま進んでしまうと、結果として成長できなかった、というケースもよくあります。 これを防ぐためにも、チームメンバーの個々人に目を向けて、各自のモチベーションを理解することが重要です。 どの業務で楽しさややりがいを感じるのか、どのようなミッションを与えると個人の成長に繋がるのか。思考することはたくさんありますが、組織成長には欠かせない部分であると感じます。
適切な権限委譲と進捗管理
メンバー層については、前段で話しましたが、今度は直下につくマネージャー層について考えてみましょう。 メンバー層同様にモチベーション管理も大切ですが、マネージャーとしての成長を求めるのであれば、適切に権限を移譲することです。 権限委譲をするときに大切なことは、「任せて終わらない」ということです。 ただ自分の仕事を任せて終わるだけではなく、マネージャーとしての判断や行動に違和感を感じないか、部下は納得して動けているか、等きちんと進捗管理をしてあげることも大切です。
スケーラブルな組織構造
成長に対応した組織構造を考える
組織を拡大させる際、単純な拡大ではなく、スケーラブルな組織構造が不可欠です。 例えば、機能別に専門化されたチーム編成やプロジェクト単位で柔軟に再編成することが挙げられます。 新しいプロジェクトが立ち上がる際に、必要なスキルや専門性に基づいてチームを編成し、プロジェクトが終了したらその経験を他のプロジェクトに移行させるなど、柔軟な人材配置が求められます。 スタートアップ時にはマルチタスクなメンバーが重宝されますが、成長と共に専門性が必要とされる場面も増えます。この適応力と専門性のバランスを保ちながら、組織全体の機能性を拡張することがスケーラブルな組織構造の一環です。
コミュニケーションと透明性
オープンなコミュニケーション
チームメンバーとの対話の重要性
チームメンバーとのコミュニケーションは、組織の中で信頼関係を築くための基盤です。開発組織マネージャーは、単なる指令伝達の枠を超えて、定期的かつオープンな対話を行いましょう。これにより、メンバーが自分の意見やアイデアを自由に提案し、遠慮なく質問や疑問を投げかける文化が醸成されます。
定期ミーティングの重要性
定期ミーティングやワークショップを通じて、メンバー同士の交流を促進することも手段としては有効です。特に、フィードバックセッションやブレストセッションでは、異なる視点やアイデアを共有し、新しい解決策の発見に寄与します。
透明性の確保
意思決定プロセスの透明性
開発組織マネージャーは意思決定プロセスを透明にし、メンバーにその背景や理由を理解させることを心掛けましょう。これにより、組織内での不確実性が減少し、メンバーは組織のビジョンや目標に共感しやすくなります。
進捗と課題の共有
透明性は進捗と課題の共有にも表れます。開発組織マネージャーはプロジェクトの進捗や問題が発生した場合には、早期かつ正確な情報をチームと共有しましょう。これにより、メンバーは迅速に適切な対処を行い、プロジェクトの方向性を共有できます。
インタラクティブなコミュニケーションツールの活用
透明性を高めるためには、適切なコミュニケーションツールの活用も欠かせません。プロジェクト管理ツールやコラボレーションプラットフォームを使用して、進捗や課題の可視化を促進し、メンバー全体が同じ情報を共有できる環境を整えましょう。
結論
組織の成長には、リーダーシップの質、チームビルディング、スケーラブルな組織構造、そして透明性とコミュニケーションの重要性があると感じています。これらのポイントを考慮し、組織全体を向上させる戦略を検討していけると良いでしょう。
ここまで長々と記載しましたが、私自身も完璧にできているのかと問われると、まだ改善点がある部分もたくさんあると感じています。 開発組織をつくる立場にある皆さんにとって、なにかのきっかけになれますと幸いです。
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