
DIVX GAIを活用した営業資料作成の話― AIと共に整理することで見えてきた、考える時間の質 ―
はじめに
こんにちは、営業事務の増本です。
本記事は、AIを活用して業務効率化や資料作成の質向上を目指す方に向けて、
私が日々の業務で実際に行っている生成AI活用の事例を紹介します。
私は提案書や社内報告資料を作成する際、DIVXが提供する統合AIプラットフォーム「DIVX GAI」を中心に、
ChatGPTなど複数の生成AIを活用しています。
構成の整理や文章の方向性を考える際にAIと対話しながら思考を整えるのは、
すでに私の日常業務の一部となっています。
ここで、私が普段利用している「DIVX GAI」について簡単に紹介します。
DIVX GAIは、弊社が開発した法人向けの生成AIプラットフォームです。
ChatGPTを含む複数のAIを、安全に・社内データを学習に使用しない形で扱える環境を提供し、
社内の情報共有やプロジェクト単位のチャット共有機能など、業務で使いやすい設計がされています。
詳しく知りたい方は、ぜひこちらの紹介ページをご覧ください。
今回もその一環として、営業資料の作成にDIVX GAIを活用しました。
限られた時間の中で、上司が求める分析と顧客が知りたい情報を両立する構成を考える必要があり、
DIVX GAI上でChatGPTに観点整理や構成案の提案を依頼することで、
短時間で資料全体の方向性を固め、内容の一貫性を保ちながら仕上げることができました。
背景
営業資料の作成で最も時間を要するのは、「構成をどのように整理するか」という部分です。
単純に情報を並べるだけではなく、読み手がどう理解するかを意識しながら構成を決める必要があり、
上司と顧客それぞれの立場が異なることで、考慮すべき視点も自然と増えてしまいます。
私はもともと論理的に物事を組み立てることが好きな性格ですが、
完璧を求めるあまり構成づくりに時間をかけすぎてしまうことがあります。
また、相手の立場への共感が強いぶん、「上司にも顧客にも伝わる資料」を目指すあまり、
焦点がぼやけてしまうことも少なくありませんでした。
こうした自分の傾向を踏まえ、今回はDIVX GAIを思考の整理役として活用しました。
AIに一度構成のたたき台を提案してもらうことで、自分の中にある考えを客観的に整理でき、
優先すべき要素や伝える順序を早い段階で明確化できるようになりました。
やったこと
今回の目的は、AI活用に関する社内比較資料を短期間で作ることでした。
DIVX GAIを通じて、ChatGPTに次のような指示を行いました。
「社内で検討しているAI活用施策について、
上司視点(再現性・運用効率)と顧客視点(コスト・導入ハードル)を踏まえた比較構成を提案してください。」
AIは、上司と顧客それぞれの関心に沿った整理軸を提示してくれました。
特に有用だったのは、自分の頭の中にあった観点を構造的に整理し、優先順位を明確にできたことです。
普段から意識している「提案の再現性」や「運用負荷」といった要素を、
AIとの対話を通じて順序立てて可視化できたことで、構成全体のバランスが取りやすくなりました。
私はその出力をもとにGoogleスプレッドシートで整理を進め、
スライド化する際には自然に流れがつながるように微調整しました。
AIは新しい情報を生み出すというより、
自分の思考を外に引き出し、設計に落とし込む補助をしてくれる存在だと感じました。
気づき
今回の取り組みを通じて改めて感じたのは、AIは“文章を作る”というよりも、
“考えを整える”ことに強みを発揮するという点でした。
構成をAIと共に検討することで、作業スピードだけではなく、
自分の思考プロセスを可視化し、整理する力が高まります。
AIの提案に対して自分の考えを言語化していく過程で、
自分がどの視点を大事にしているかが改めて見えてくることがあり、
それが資料の精度向上にそのまま直結しました。
私はもともと慎重で誠実な性格のため、完璧を求めて手が止まってしまうこともあります。
しかしAIに一度整理を任せることで“まず形にする”という最初の一歩を踏み出しやすくなり、
心理的な負担が軽くなりました。
DIVX GAIのような統合環境を介してAIと共に考えることは、
効率化だけではなく、安心して思考を深めるための支えになっていると感じます。
まとめ
生成AIを活用した資料作成は、作業の自動化ではなく、
自分の思考を客観的に整理し、伝えるべき内容を明確にするための支援でした。
AIとの対話を通じて、自分が大切にしている観点や判断基準を再確認できたことは、
今回の取り組みの中でも大きな成果でした。
AIを使うことは、考えることを省くことではありません。
むしろ、考えることに集中するための余白を生み出す手段だと考えています。
今後もDIVX GAIを活用しながら、より精度の高い資料作成とコミュニケーションを追求していきたいと思います。
🪶 著者後記
私は論理的で誠実、そして相手の立場を丁寧に想像しながら物事を進めたいタイプです。
DIVX GAIを通じてAIを活用することで、その性格を生かしながら落ち着いて思考を整理し、
相手に伝わる形でまとめる力がより高まったと感じています。
AIは人の代わりではなく、人が安心して考えられる環境を整える存在です。
これからも“AIと共に考える”という姿勢を大切にし、業務の質を高めていきたいです。


